“Drug screening of cancer cell lines and human primary tumors using droplet microfluidics”
この実験では、PDMS製のマイクロ流体チップによって作製されたマイクロ流体ドロップレット(液滴)を用いて懸濁した付着性がんセルラインおよび患者の原発腫瘍から解離した細胞に対して薬剤スクリーニングを行っています。シングルセル(1細胞)を水性ドロップレット中に分散させ、薬剤処理の24時間以内に画像化、染色、評価を実施しています。この様な手法は、がん患者からの腫瘍切除後24時間以内の原発癌の迅速、簡易な薬剤スクリーニングのためのツールとなる可能性があり、サンプル量削減や個別化がん療法の到来で薬物スクリーニングのスループットを向上させる技術革新へ繋がることが期待されます。
Wong, A. H.-H. et al. “Drug screening of cancer cell lines and human primary tumors using droplet microfluidics.” Scientific Reports volume 7, Article number: 9109 (2017) doi:10.1038/s41598-017-08831-z